平凡な家庭を夢見る上林恭子。恭子の婚約者、栄正太郎の家には代々伝わるしきたりが存在した。栄家の掟。それは、ささやかな幸せを願う花嫁を縛りつける、いにしえより一族によって守られてきた淫らなしきたりだった。