心優しき貞淑母千里(50)は、かれこれもう十年近くに渡り自室でひきこもりのような生活を送っている息子(28)の件で、ひそかに思い悩んでいた。我が子の自立を願い、今日もまた優しい言葉をかけ続ける母。「慌てないで大丈夫よマサキちゃん…きっと良いお仕事が見つかるわ…」だがしかし、その母の優しさが契機となり、よもやの禁断近親相姦転落劇が巻き起こる事になろうは、その時その家族は誰一人として知る由もなかった。