初恋の相手だった親友に対して告白できなかった過去の自分を消し去るかのように、女性ホルモン投与で身体を改造し〈さつき〉は女に変わっていこうとする。牝家畜として飼い主の性欲に奉仕できることが〈さつき〉の心を支えている。女の子になって愛する人に抱かれたいという〈さつき〉の夢は、時間の経過に従って変質し、卑猥で淫らなものになっていた。牝の情欲に溺れた〈さつき〉は、ご主人様の許しも得ずにエクスタシーに酔いしれてしまう。淫奔の罰として鞭で尻を打たれるが、その痛みに身体を熱くする〈さつき〉。熱量が最高潮に達した時、唇に肉棒をぶち込まれ、〈さつき〉は完全な牝家畜へと変貌を遂げた。〈さつき〉にとって大切なのは、ご主人様に喜んでもらえる牝家畜になること。知り合いのM女性から「乳首の感度がよくなる」と聞き、〈さつき〉は乳首にピアスを入れた。乳首ピアスは、期待以上の感度を〈さつき〉の身体にもたらした。文字通り、理性を飛ばすほどの快感を。長さが倍になるほど両乳首を引っ張られ、反射的に悲鳴をあげた。ところが、痛みと同時に何倍もの強烈な快感が脳を直撃する。理性が飛んで意識は朦朧としているのに、マゾ牝としての欲望が止めどなく溢れてきた。「いま欲しいです!おちんぽ、おちんぽ、お尻に入れてください!」言葉にしたのか、頭の中で叫んだのか解らない。あとは、真っ白な快感だけが続いていた。