エロスの香りが漂う、夜の五反田。とりあえず、街を1人で彷徨う。何人かに声をかけるも惨敗の連続。ビールを一杯ひっかけて、心の傷を流し込む。店を出た後、艶のある黒髪美人が僕の横を通り過ぎていく。大きく揺れる彼女の胸元が僕の心を駆り立てる。彼女のから漂ってきた甘く官能的な香りが僕の脳内をより刺激した。気付いた時には、彼女に声をかけていた。仕事帰りで家路についている途中だったみたいだ。疲れているはずなのに、僕のナンパを優しく受け止めてくれ、一緒に飲んでくれることになった。ただ、ちらちらと見える谷間が気になって仕方がなかった。居酒屋で、彼女とすぐに意気投合をする。おとなしそうに見えたが、良く笑う素敵な彼女。彼氏と最近別れて、傷心中の彼女。1人でいる方が楽と強がる彼女。そんな彼女を優しく抱きしめたくなった。別の場所で飲み直そうと言って、ホテルに連れてきた。うすうすホテルに行くことは、気づいてたのだと思う。多分、彼女は誰かに誘われたかったのだと思う。照れながらも、快楽に溺れたかったのだと思う。キスをしただけで、あふれ出ていた愛液がそれを物語っていた。出会った時の彼女は、僕に壁を作っていた。しかし、その壁が決壊した後、彼女は快感の海に溺れていった。